2016年12月8日木曜日

舞踏(BUTOH)×vvvv

こんばんは。
vvvv Advent Calendar 2016の9日目の記事を書きます。
前日は、クロミー先生のvvvvでJPGのglitchを実装したです。グリッチ最高。

2016/6/11にConte 札幌でおこなわれた田仲ハルさんの舞踏公演「IKI」で映像を担当した時のお話です。
「IKI」は舞踏(田仲ハル)+Voice(Aya Ogawa)+コントラバス(Deku Ogawa)+シンセサイザー(
Chitoshi Mikami)というメンバーで、ボイスと舞踏を軸に様々な表現が交わる公演ということで
末席ながらvvvvを使って映像担当で参加させてもらってます。

■舞踏について

「舞踏(ぶとう:BUTOH)」を知らない方も多いと思うのでここでwikiの情報を転載させてもらうと、

暗黒舞踏(あんこくぶとう)は、日本の舞踊家土方巽を中心に形成された前衛舞踊の様式で、前衛芸術の一つ。日本国外では単にButoh(ブトー)と呼ばれ、日本独自の伝統と前衛の混合形態を持つダンスのスタイルとして認知されているが、誤解または独自解釈も多い。 なお、現在は、「暗黒舞踏」ではなく、たんに「舞踏」とだけ呼ぶのが一般的である。「舞踏」には様々な流れがあり、舞踏がすべて「暗黒舞踏」なのではない。

・・・・ということで良くわからないと思いますので、一度見て頂けると幸いです(汗
私も今回の公演に誘わるまで舞踏ってまったく知らなかったんですが体感してみるとスゴイです。
体感したことを上手に伝えることは私にはできません。


■「IKI」での映像投影

vvvvとopenFrameworks+GLSLを使った映像をプロジェクター2台で投影しました。
概要は以下になります。

・スチールシェルフを持込んでプロジェクタ2台を使った2048×768の映像を投影
・openFramewoks、GLSLで作った映像をvvvvに送信し投影
・映像を音に反応し微妙に変形させる
・あらかじめ撮影した映像を本人に重ねたり分身させたりして投影
・映像の位置はリアルタイムに微調整(手動)

以下が「IKI」での映像とパッチです。

◇オープニング映像:Akiyo Detoさんのイラストをvvvvで出力。黒い謎の物体が5個浮遊している。音に反応し、グリッチ。




◇シーン1:openFrameworks+GLSL+vvvv。細胞のような映像が音に反応して動く(Photo:小田 岳史)



◇シーン2:ハルさんの映像が分身
あらかじめ撮影していたハルさんの映像をvvvvで投影。
イメージはyoutubeに上げてある動画をみてください。




◇シーン3:蜘蛛の映像→デムシの映像を投影。(Photo:木野田 和也)
















シーン4:蛇の模様をハルさんの体に投影。( Photo:小田 岳史)






シーン5:川の映像→openFrameworks+GLSL+vvvvの映像(Photo:木野田 和也)




























以下が「IKI」の前半の映像です。後半は映像が撮影できてませんでした・・・。動画の撮影状況を確認している余裕がなかったです。



■システム全体構成
システム構成はこんな感じで、サブパッチで出力している映像をシーンに合わせてswitchで切り替えています。





■感想
・即興イベントという趣旨もあり、プロジェクターの設置が30分と投影テストの時間30分とかなり時間的にシビアでした。なんとか映像が途切れることがなく乗り切れたので良かったと思ってます。

・2画面のプロジェクションはつなぎ目の調整が肝かと思いますが、時間がなく今一でした。
ただ、2画面にしてよかったと思ってます。プロジェクター1台構成だと、幅3m×高さ2mの
映像しかだせなかったので、迫力に欠けたかなと思います。





・プロジェクターの映像も1台目、2台目でカラーバランスが一致していなくて今一でした。
 同じメーカーの中古品を使ったのですが、後から映像をみると色見の差が結構ありますね。
 後日わかったのですが、プロジェクターの設定でかなり解消できました。

・当初はKinectを使うことも想定してパッチを作成していたのですが、セッティングの時間がなかったので断念しました。いつか使ってみたいですね。

・今回は既存の映像を出力する機会が多かったですが、どの形式の動画がパフォーマンスが良いのか、まだ見極められてません。今回はaviファイルにしときました。

・後半、FPSがかなり落ちてきた様な気がします。ただ、後半はoF+GLSLの映像がメインだったので助かりました。動画だったら、カクカクしてたような気がします。

・タイムキープにStopwatchというノードを使用していたんですが、これは使わない方がよさげです。PCの負荷状態により時間が狂います。おかげで後半は混乱してしまい、映像を出すタイミングがグタグタになりました(汗

 

・現場調整が必要な人物とのコラボレーションや、複数画面の特別なサイズの映像投影はvvvvの得意分野だと思います。今後も積極的に活用していきたいです。

・2016/10/30にも田仲ハルさんの「ひかり蜘蛛」の舞踏公演で映像を担当させてもらいました。
 そちらの詳細も、Advent Calenderの空きがあれば書きたいなと思います。


■告知
2017年1月31日~2月12日に「札幌国際舞踏フェスティバル2017」が開催されます。



もしかするとちょっとだけ映像担当で参加させてもらえるかもです。。。
無論vvvvを使います。
詳細が決まったらまた告知させてもらいますが、「札幌国際舞踏フェスティバル2017」
是非ともお越しくださいませ。

あとクラウドファンディングも募集中みたいなのでよろしくです。

そんな訳で、vvvv Advent Calendar 2016の9日目の記事でした。
おやすみなさい。







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